舘香緒里×近江木の実 特別対談 〜劇団の歩み〜
今回主役を演じる舘香緒里と主宰の近江木の実が練習の合間をぬって、過渡期にある今の劇団の状況について語り合った。(11月4日) |
||
近江 この秋、男性が2人も入団した。画期的な出来事だね。 舘 逆に女性は減ってるし、今までと全然違う感じ。 近江 Mプラは女性陣がずっと引っぱって来た劇団だから、イメージしにくいよね、男性主体ってのは。じゃ自分は何なんだって、つっこみ入るとこだけど。(笑) 舘 主宰は男女を超えたとこでがんばってもらってるから。(笑) 近江 ま、いずれにせよ本来男が多い方が安定はするんだけどね。 舘 でも正直言って、最初は芝居のレベルが下がるかも。 近江 そうなるかなぁ。入った人みんな演劇未経験だしね。 舘 気づけばずっとやってるのは私だけ?みたいな。(笑) 近江 コアなメンバーが抜けたのは大きいね。一時は劇団自体も休団を考えてたくら いだから。入団者がいるってことは主宰としてはとりあえず一安心てとこ。 舘 でもしばらくは基本練習をやったりする方がいいと思うな。役者の向上を図って。 近江 同感。今年は公演数多かったし。来年はゼロからスタートしたいと思ってる。 舘 もしや作品も変わっていく? 近江 メンバーによって登場人物なんかは変動すると思う。だけど作風は変わらないし、自分の色も消えないだろうね。ていうか消すつもりはない。役者はゼロからでも作品は成長し続ける、という気がする。 舘 いずれにしても劇団が曲がり角に来てるのはまちがいない。 近江 うん。そこで今回の「時間魔人」だけど、主人公としてどう? 舘 まだ気持ちが入ってない。今から集中します。 近江 なかなかエンジンがかからない? 舘 実はこの年で少年役というのがちょっと・・ 近江 あ、そうなんだ。香緒里ちゃんは年齢無関係と思ってた。(笑) 舘 男らしさをどう出すか、どう見せるか、やっていく上での悩みがある。 近江 男っぽいところ結構出てると思うけど。 舘 以前とはやっぱり違うんだよね・・。 近江 ステップアップしている証拠でもあるよ。いろいろな役をやった前回の方がやりやすかった? (前回・・番外公演「生まれたいヒト」) 舘 うん。自分らしさは出せてたような気がする。 近江 そうか。ま、今回は今回でよろしくお願いします、と言うしかないけれど・・。 舘 今度やる時は男っぽい女をやってみたいです! 近江 男っぽい女・・そのまんま?(笑)・・でもないか。 今日はありがとう。 |
||